先日行われました学習説明会において、ご参加いただいた保護者様にお伝えした大分県公立高校入試の傾向に関して、HPをご覧の皆様にも知っていただきたく筆を執りました。今年、高校を受験する中学3年生の皆さん、受験生を子どもに持つ保護者の皆様、ぜひご一読ください。

中学1年生、2年生の皆さんも、受験はまだ先かもしれませんが、今から意識することで、中3になった時の状況は大きく変わります。きっと参考になると思いますよ。

 

大分県の公立高校に合格しようとした場合、何をすれば良いのでしょうか。入試で高得点を取りさえすればいいのだから、もちろん実力対策!……いいえ、残念ながらそれだけでは不十分なのです。

大分県の場合、実際に受けた「入試の得点」と、これまでの学習成果である「内申点」を合計して合否を決めていきます。内申点とは、簡単に言うと通知表の点数のことです。また、入試の得点が同じ時だけ内申点を見るというのではなく、入試の得点と内申点は、初めから合計されています。

通知表では9教科×5段階評価×3年間で135点満点ですが、入試で使う内申点となると中1で65点、中2で65点、中3で130点の計260点へと変わります。

例えば、

「入試の得点」140点、「内申点」200点のA君

「入試の得点」160点、「内申点」140点のB君

二人がボーダーライン上の同じ高校を受験した場合、「入試の得点」が低いA君は合格、高得点だったB君は不合格。入試・内申比率などの細かな計算式は省きますが、こんなことも起こり得るのです。

つまり、入試本番でうまく点数が取れなかったとしても、内申点をしっかり確保しておけば、逆転勝利をおさめることも可能。内申点は入試本番の保険としてではなく、武器としても使えるのだと知っておいてください。

 

内申点が大きな意味を持つというのは、大分県の入試問題にも理由があります。

昨年度(現高1生が受けた)入試の平均点はご存知ですか?

H.27年度入試より、60点満点×5教科で300点満点となった大分県公立入試ですが、昨年度の平均点は136.8点。得点率にして45.6%。これは、仮に平均点が取れても、問題の半分以上は解けていないということになります。

また、300点満点のテストで合計100点に満たない生徒が1717人いました。総受験者が6664人でしたから25.8%にも及びます。すなわち公立高校を受験した生徒のうち、実に4分の1以上が100点も取れていないのです。

教科別に見るとその難易度はより顕著になります。

数学の最高点は、54点。満点を取れた生徒はいません。50点以上が取れた生徒は、わずか19人。40点以上が取れた生徒でさえ、全受験生の6%に満たないのです。

もちろんその年によって平均点は上下します。難しい年もあれば、簡単な年もあるということです。5教科の平均点でいうと、一昨年は152.6点でしたし、その前年は134.8点でした。ただ、これら過去5年間の平均をとると142.7点となります。

これらのことから、大分県の公立入試問題は他県と比べても点数の取りにくい、いわば難しいテストと言えるでしょう。難しいテストで合否を分けるため、必然的に1点の重みが大きくなります。テストの点数が1点変われば、順位が30番変わるなんてことはよくある話しです。

ちなみに、先ほど述べた合計100点未満の1717人が全員不合格だったかというと、決してそんなことはありません。1点の重みが大きいからこそ、実力テストでは100点なのか、90点なのかが重要となります。テストの結果は感情的になりやすいものですが、あくまで客観的な視点で見ることが肝要です。

ここまでお話すれば、もうお気づきですね。入試の得点だけに頼るのは危険な行為であり、点数の取りにくい試験だからこそ内申点の意義が高まるという訳です。

 

さて、教科別の難易度については数学を例に挙げました。他の教科についても知っておいていただきたいことがあります。

数学:23.8点、国語:25.7点、社会:33.0点、理科:27.5点、英語:26.9点

こちらが昨年度の各教科の60点満点での平均点です。平均点が低いほど難しいテストですから、昨年度に関して言うと数学が最も難しく、社会が最も簡単だったといえます。

次に一昨年の平均点です。

数学:28.4点、国語:34.9点、社会:32.8点、理科:26.4点、英語:30.1点

一昨年の入試では、理科が最も難しく、国語が最も簡単でした。

このように入試全体の難易度だけでなく、各教科ごとの難易度も年によって変わります。しかも難しかった次の年に簡単になるかというと、そうとも言い切れません。簡単には予測が立たないのです。

受験期になってこんなことを言ってくる生徒がいます。

「私は数学が得意だから、数学にかける!」

「僕は英語が苦手だから、英語は捨てて、他の教科にかける!」

一見もっともらしいことを言っているようでもありますが、とても危険な行為だとお気づきでしょうか。

仮に数学に全精力をかけていた生徒が、昨年度のように数学が難しい年に当たってしまった場合、思ったほど取れないなんてことが起きえます。

また、英語が簡単だった年に英語を捨ててしまっていると、他の教科では取り返せないほどの点差になってしまいます。

特定の教科に偏った学習は、こと受験に関しては、不合格リスクを高める要因となるのです。

 

大分県の公立高校に合格しようとした場合、入試での高得点を目指す実力対策だけでは不十分であることがお分かりいただけましたでしょうか。

実力対策だけでなく、内申点を確保するための普段の努力、とりわけ定期試験での得点が最終的な結果を分けるということ。また偏った学習では不合格リスクを高める結果に終わるということ。Yes進学セミナーでは、受験に臨む生徒本人や保護者様に対して、以上のような正しい知識を持ってもらうための受験指導を随時行っています。また、自分だけの学習ではどうしても生じてしまう教科間の偏りも、5教科指導でまんべんなく学習することでそのリスクを減らすことができます。そして何より、内申点という最重要項目を、圧倒的な量の定期試験対策で、これまで多くの塾生たちが確保していきました。定期に強い塾は、受験にも強いのです。

 

ここに挙げたのはほんの一部ですが、わずかでも皆さんの助けになれば幸いです。気になることがございましたら、ぜひ一度お近くのYes進学セミナーまでご連絡ください。