こんにちは。

大分市の学習塾、Yes進学セミナーです。

高専の入試まで残りわずか60日となりました。

そこで今日は、改めて大分工業高等専門学校(大分高専)入試の傾向と対策について、お話ししたいと思います。

まずはじめに、高専に入学するためにはどのような学習が必要になるのでしょうか。

教科は、理科、英語、数学、国語、社会の5教科で、各教科100点満点。試験時間は各50分。平成28年度の入試からすべてマークシート形式でのテストになっています。

今年の高専入試の日程は2月12日(日)、大分県の公立高校入試よりも1か月ほど前に行われる形です。

そのため、志願倍率は非常に高く、人気の学科は2倍2人受験して1人が不合格になる倍率を超えます。

 

マークシート形式と聞くと、運が良ければ勘で受かりそうだ!なんて思う人もいるかもしれませんが、運に頼って合格を目指すのは非常にナンセンスです。

たしかに、国語に漢字の書き取りはありませんし、英語で英単語を書く必要はありません。

また、分からなかったとしても問題用紙に書かれた選択肢から選ぶだけなので当たるかもしれません。

しかし、数学や理科のマークシートには⓪~⑨までの数字が並んでおり、計算して出した数字を塗っていく形式です。

数字で書くか、色を塗るかの違いしかないのです。

さらに、選択肢から選ぶ問題もア~エの4択だけではありません。

多い問題では、ア~シの12択の中から選ばされます。12分の1を当て続けるのは不可能に近いでしょう。

ですから、高専に本当に入学したいと考えるなら、勘に頼るのではなく、しっかりと学習し、実力をつけて入試に臨んでほしいものです。

 

そして、大分県の公立高校入試と比べると、出題傾向が異なります。

公立高校は60点満点ですが、高専は100点満点です。国語の作文や、英語の英作文もありません。

ほかに公立高校と異なる点でいえば、

◆国語…漢字の知識、古典、論説文、小説の出題構成。古典は、古文や漢文だけでの出題はではなく、鑑賞文がついています。論説文は、化学や工学の分野からの出題が多く、専門的な単語が含まれるため、文章中から意味を把握することが肝心です。

◆英語…リスニングはありません。英文から数字を読み取り、方程式などを使って計算する問題が出題されます(なんと、英語のテスト用紙に計算スペースが設けられているのです)。平成30年度には三平方の定理を用いて解く問題も出題されています。長文読解の問題も複数ありますが、単語を書く必要はありませんので、公立高校入試より取り組みやすい教科かもしれません。

◆理科…大問の数が多いです。使う公式や知識は教科書に書かれていることなのですが、理屈や定義をもとに思考して解く問題が多く出題されます。事前に過去問題を解いて時間配分を確認しておかなければ、50分でも解き終わらないことは珍しくありません。また、グラフや作図を自分で書いて、それをもとに解く問題も出題されるのですが、定規やコンパスの持ち込みはできません。

◆数学…具体的な点数は開示されていませんが、足切りがあります(規定の得点を下回った場合、5教科総合の得点が合格点を超えていても不合格になります)。理科同様、時間が足りなくなる教科ですので、解答できる問題を素早く正確に解き切ることが大事です。

高専は理系の学校ですので、やはり理科と数学の難易度は高いです。

しかし、社会の出題傾向は公立高校入試と同様、地理、歴史、公民がまんべんなく出題されます。

また、入試での得点だけでなく、内申点が大いに合否に関わることも公立高校と同じです。

つまり、受験勉強のしかたは公立高校入試と大きく変わりません。

そして、中学の教科書内容をすべて学習し終えたこの時期から、高専の過去問に触れ、傾向に慣れていく段階へと入っていきます。

高専の問題には限りがあります。とりわけ、マークシート形式になってからの問題は7年分の9つ(令和3年度と4年度は本試と追試の二つ)しかありません。

実際の入試と同じ50分の時間を測って問題を解き、一つ一つを丁寧に取り組みましょう。

解き方の変わらない問題は、Yes進学セミナーで質問をし、解決しましょう。

高専の一般入試は、私立の一般入試とも近く、気持ちの切り替えが何より大切です。

大分高専を目指したいと考える中学生のみなさん、毎年多くの合格者を輩出するYes進学セミナーで、一緒に学んでいきましょう。