大分県立高校入試(1次入試第一志願)が3月10日・11日に実施されました。今年度の入学定員は7000人で昨年に比べ120人の増加となりました。大分県内の中学卒業見込みの生徒が去年に比べ、若干増加したことによるものでした。また、今年度定員減の高校・学科はありませんでした。なお、推薦入試合格者を除いた一般入試の募集人員は5806人となりました。
今年度の志願倍率は1.03倍となり、昨年度に比べ0.01ポイント上昇しました。公立高校の志願倍率が1.00倍を切る都道府県が多い中で大分県ではまだ、公立志向が強いといえるようです。受験倍率(募集人員に対する受験者数の割合)は今年も1.00倍を切る結果となりました。
大分市内において志願倍率が1.30倍以上の高校・学科は以下の通りでした。
・普通科高校
大分舞鶴 1.42倍
大分豊府 1.41倍
大分上野丘 1.33倍
大分雄城台 1.32倍
・実業系高校
鶴崎工業(化学工学) 1.38倍
大分工業(電気) 1.34倍
大分商業(商業) 1.31倍
今年度より2次入試が廃止され、第2志願制度が導入されました。内容はこれまでの選考(小論文・面接)を廃止し、第1志願の点数をもって合否を決めることとなりました。定員割れ・第2志願募集を実施した高校が22校となりました。
また、令和9年度入試より推薦入試については自己推薦入学者選抜の実施が決まりました。さらに、一般入試では第3志願制度も導入されることも予定されています。
入試日程についても変更がありました。推薦・一般ともに1週間程度早く実施されることとなり、早めの準備や進路決定が求められることとなります。
今年度は高校別では大分舞鶴、大分豊府、大分上野丘が、学科別では別府翔青ビジネスイノベーション科、大分舞鶴普通・理数科、大分豊府普通科が高倍率となり、特に上位校の倍率が今年度は高くなり、より一層内申点が決め手になった年でした。
令和8年度の募集人員は8月、募集要項は11月にそれぞれ発表がありましたが、それ以外に推薦・一般入試ともに制度について若干の変更も発表されました。令和9年度の推薦入試および第2志願、第3志願についての詳細は今後発表されますので、ご確認ください。令和9年度の中学校卒業予定者から生徒数が徐々に減少し、来年度以降の入学定員に影響を与えることになりそうです。
◆今年の入試問題特徴について
・資料や文章量が増加
文章量については毎年指摘する点でもありますが、資料を用いた問題も多く出されていました。読む・読み取ることについては以前に比べ、時間があまりかけられないようでした。
・教科書からの記述問題(語句および説明論述)が増加
理科・社会で見られたことですが、基本的なものから発展的なものまであり、単に暗記するだけでなく、資料などから読み取り、どう表現するかもポイントだったと思います。
以上の対策として、
・教科書ベースの学習(学校のワーク含む)を行う
入試問題の出題は基本的に教科書からになります。教科書をすみずみまで読むことが大事になってきます。よく出る記述問題は一字一句正確に覚えましょう。
・資料や写真・データをおさえる
資料や写真などは文字(文章)に比べ、印象に残りやすいので、今のうちに多く触れておくことも有効です。
◆各教科の傾向(出題順)
・理科
1.各分野ほぼ均等に出題されていた。
2.問題数が約10問増加。
時間配分について気にする必要あり
3.計算問題がさらに増え、配点も大きかった。
4.分野をまたいだ大問もあった。
→ここ数年よく見られる傾向
・国語
1.漢字・文法・表現技法など教科書の知識の出題。
2.漢字の設問が5問から4問に変更。
3.複数資料の読み取り問題。
→情報の整理や具体的に表現できたかがポイント
4. 文章の特徴・展開を問う問題がよく出ていた。
・英語
1.リスニングの語数が減り、読み上げ時間が多少長くなった。
2.長文は内容をしっかり理解した上で解答する必要があった。
3.英作文の問題は変更があり、文章を読んだ後に書いていく形式となった。
4. 高校範囲から移ってきた内容が多く出題されている。
→大分県の入試ではよく見られる傾向
・社会
1.図や資料からの読み取りおよび表現力が求められる問題が今年も多かった
2.教科書の太字以外の前後関係も把握する必要があった。
3.地理において、理科の知識も必要な問題も一部あった
4. 教科書内容だけでなくニュースなど時事に関する事柄についても出題あり
・数学
1.一部の大問が去年と変更になった
→そのあたりの対応力も求められた
2.長文を読ませる問題も例年通り出題されている
→問題文より必要な情報を読み取る速さが必要となった
3.中3内容が増え、思考力も問われる問題が出題された。
4.図形は頭の中でのイメージすることや違う視点から見ることも必要だった
上記分析を踏まえ、受験生の指導をしてまいります。











