今回は、中学生の志望校の選び方についてです。

 

◯高校卒業後のことを考える

 

工業や商業などの専門科を希望する場合は、ほとんどが就職をすることになると思います。

卒業後、どのくらい就職しているか、また、どのようなところに就職しているかを調べるために、高校のホームページ等にある卒業生の就職先などを参考にするとよいと思います。

 

普通科の場合は、ほとんどが進学をすることになると思います。専門科の場合と同様に、どのくらい進学しているか、また、どのようなところに進学しているかを調べるために、高校のホームページ等にある大学進学実績などを参考にするとよいと思います。

 

◯現状から考える

 

高校のランクと現状の成績を照らし合わせて考える場合、内申点と偏差値(志望校判定)の両方を参考にします。入試では内申点と入試点数の両方を加味して合否が決定されることから、偏差値(志望校判定)がクリアできていても不合格となってしまうケースもあり得ます。

また、募集定員も検討する項目となります。先日、各高校の募集定員が発表されましたが、近年募集定員は減少する傾向にあります(本年度では豊府高校・大分西高校などが定員減となっています)。募集定員が少なければ、倍率が上がることにつながるので、成績によっては志望校としての検討が必要になると思います。

 

「行きたい高校」がない場合も志望校は複数考えておくとよいでしょう。現状より少しランクの上の高校・現状と同じくらいの高校・現状より下の高校と選ぶとよいと思います。

 

◯最後に

昔、某大手予備校が行った「東大入学者がいつから東大を志望していたか」という調査では4~5割が高校1年次には決めていたと出ていました。

これは極端な例ですが、成績は決めた目標に向かう傾向にあります(志望校が現状より上なら上がり、下なら下がります)。また、目標が定まらない場合、成績は上がりにくいです。

志望校を決めることは簡単なことではありませんが、早くから考えておくとよいでしょう。