こんにちは!Yes進学セミナーです!
今回は「これからの英語教育」についてお伝えしたいと思います。
今、英語教育は大きく変化しようとしています。注目されているのは4技能化です。
従来の英語にある、①読む(長文読解・文法・リーディング)、②書く(英作文・ライティング)、③聞く(リスニング)に加えて、④話す(スピーキング)を試験に取り組んでいく流れになると言われています。
では、具体的に小学生・中学生・高校生別に変わっていく点を確認してみましょう♪
◆◇◆小学3・4年生◆◇◆
「外国語活動の実施学年として英語授業がスタート!」
従来、小学5・6年生を対象に行われていた「外国語活動(英語)」の授業が、小学3・4年生からスタートします。
新学習指導要領においては、「話す」ことを、さらに「やり取り」と「発表」との2領域に分類し、「聞く」「読む」「書く」「話す(やり取り)」「話す(発表)」の5領域を通して、英語になれる時期をつくります。しかしながら「教科」としての指定は受けていませんので成績はつかず教科書もありません。
◆◇◆小学5・6年生◆◇◆
「教科としての英語がスタート」
年間70単位時間の授業となり、週2コマ程英語の授業が発生します。算数や国語と同様に成績評価され、教科書も存在します。語彙の習得数は、小学校を通じて600~700語程度(現行の中学校の目標語彙数1200語の約半分)となります。文法は疑問詞、代名詞、動名詞、助動詞、動詞の過去形などを使った基本的な表現を学びます。しかしながら文法というよりも口頭表現として学んでいく印象です。この内容は現行の中1生の学習内容と重なる部分が多くあります。
◆◇◆中学生◆◇◆
文科省が「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」を発表した内容では、「授業を英語で行うことを基本とする」という基本方針があります。これは授業内でのコミュニケーション全般を基本的英語で行うことを意味しています。教師から生徒への説明・生徒から教師への質問や発表・生徒同士の会話などすべて英語で行うということになります。
「学習内容のレベルアップ」
授業時間数は現行から変わりませんが、学習内容はレベルアップします。まず、習得語彙数が、現状の1200語から1600~1800語に増加します。さらに、高校過程で学習していた文法事項が加わります。
以下が追加
- 現在完了進行形
- 原形不定詞
- 仮定法
- 直接目的語に節を取る第4文型
◆◇◆高校生◆◇◆
「大学入学共通テストの導入」
現行のセンター試験が廃止され「大学入学共通テスト」がスタートします。民間検定試験の活用(英検など)が話題になっていましたが、2019年11月に文科省が使用延期を発表しています。現在決定していることだけをまとめます。
「大学入学共通テストを全面改革」
従来のマークシート式問題の出題傾向が変化し記述形式を導入するという流れになります。
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- センター試験で出題されてきた、第1問の発音問題、第2問の文法問題などを削除
- 単語数が900~1000語程度増加
- 「当てはまる選択肢をすべて選択させる」タイプの問題が出題
- 問題文がすべて英語に変更
- 配点が変化
筆記(リーディング) センター試験200点→100点
リスニング センター試験50点→100点
大学入試においてもリスニング重視になる傾向があります。4技能化の流れはこのまま進んでいく可能性を示すものだと思います。高校の英語授業ではシャドーイングやディクテーションなどリスニング対策を導入している高校も増えてきています。
以上、現在と今後の英語教育について考えてみました。大改革時代の英語教育。今後もますます目が離せませんね。
Yes進学セミナーでは、小学5年生6年生が対象の、英語コースを受講できます。
詳しくは各校舎にお問い合わせください。