2月28日、公立入試の最終倍率が出ました。あとは入試に向かって突き進む勝負の期間になります。今日は入試直前の勉強法を教科別に簡単ですがお伝えしたいと思います。これを見ていただいた受験生は何か参考にしていただくと幸いです。

 

受験生がどの高校を受けるかは学力を数字に表した偏差値によって決まります。実際の入試でクリアしないといけないボーダーラインの点数は高校によって違ってくるのは当然です。そこで教科ごとの勉強の取り組みもその教科が得意か、苦手かで違ってくると思います。その教科が得意な人は得意コース、苦手な人は苦手コースから勉強してみてください。きっと突破口が見えてくるはずです。

 

 

 

【理科】

 

○得意コース

 

理科が得意な人は計算問題や記述問題を多く解きましょう。特に記述問題は考えさせる問題が多く出題される傾向があります。さまざまなパターンの記述問題に触れながら、その中で基礎知識の復習もしていきましょう。

 

○苦手コース

 

覚えれば解ける問題を制覇することが得点アップの近道です。生物・地学を中心に、暗記の問題に取り組み知らない語句を多く吸収していきましょう。また、理科の入試で配点が高いのは大問5の小問集合です。広く浅く各分野を理解することも重要です。

 

 

 

【国語】

 

○得意コース

 

国語が得意な生徒で点数を落としがちなのが古文です。国語が得意な人は古文の勉強に力を入れましょう。古文で重要なのは登場人物の関係性をとらえながら話の内容を理解していくことです。たくさんの問題に触れ、最終的には短時間で解ける力もつけましょう。

 

 

 

○苦手コース

 

漢字の学習、現代文の問題をたくさん解きましょう。特にできるようになっておきたいのが抜き出し問題です。本文の中のどこに答えが存在しているのかを素早く正確に見つけられるようになることが得点アップの近道です。

 

【英語】

 

○得意コース

 

大分県の英語の問題の中で正解率が低いのは大問3の英作文問題です。その原因のほとんどが文法ミスによる点数の取りこぼしです。得意な人の中でもここで得点できる人は限られた数になります。確実に正解をするためには、まず単純かつ簡潔な日本文を想像し、英文もできるだけ簡単な文法を使って作成することを心掛けましょう。単語のスペルミスや文法ミスがない英文を作成することが正解に近づきます。

 

 

 

○苦手コース

 

英語が苦手な人でも取れる問題が実は大問2、4、5の長文問題です。問題の特徴を捉えれば確実に2問~3問の正解が望めます。まずは問題の形に慣れることです。長文の日本語訳、また問題の中にあるカギとなる単語を本文から見つけることなどを目標に何度も解いて長文力をつけていきましょう。

 

 

 

【社会】

 

○得意コース

 

正解率の低い年号の古い順に並べる問題や記述の問題を正解できるように勉強しましょう。年号暗記と記述問題をたくさんの量解くことが大切です。また、地理や公民の問題でもデータやグラフを読み取る問題は難易度が高い問題です。チャレンジしてみましょう。

 

 

 

○苦手コース

 

覚えれば解ける問題を制覇することが得点アップの近道です。歴史を中心に、暗記の問題に取り組み知らない語句を多く吸収していきましょう。

 

 

【数学】

 

○得意コース

 

数学は図形で点数を落とさないことです。平面図形、空間図形は両方出題されます。特に空間図形の問題に多く触れておくことが大切です。図形に強い状態になって受験に臨みましょう。

 

 

 

○苦手コース

 

数学が苦手な人はまず大問1の正解率を上げましょう。その正解率が上がっていったら今度は大問ごとの(1)を正解するようにしましょう。苦手な単元を作らないことも大切です。

 

 

 

【総括】

 

これからの勉強で大切なことは、少しずつでもいいので「5教科まんべんなく」勉強するということです。5教科のうちで特に自分が苦手な科目に触れない日が続くとその科目を解く感覚が鈍って来ます。そうすると以前は解けていた問題ができないようになる可能性が高くなります。それを事前に防ぐためには毎日5教科に触れ、解く感覚を持続させていかなければなりません。これから得意科目を伸ばす、もしくは苦手科目を平均点近くまでにあげる、どちらを目指すときにおいてもやらない科目をつくらないことが合計点上昇の最大の近道です。合格発表で自分の受験番号を見つけるために最後の最後まで自分の限界を超えていきましょう。今からやる勉強は一つも無駄じゃありません。全て入試の点数に繋がります。自分の力を信じて合格目指して頑張りましょう。