高校生のみなさん、こんにちは。

今回は、受験生のみなさんへ向けた共通テスト対策について書いていこうと思います。

はじめに、「センター試験」と「共通テスト」では何が違うのか、ということについて説明しようと思います。

個人的に一番衝撃だったのは、英語(外国語)の筆記とリスニングの割合が同じになったということです。以前は筆記200点、リスニング50点の合計250点を200点に圧縮したものが外国語の点数として認められていましたが、今回は筆記100点、リスニング100点の合計200点を外国語の点数とするのです。今まではリスニングが5分の1の割合だったので、勉強も少し気が楽だったかもしれませんが、これからは失点が命取りになる教科ですので、少しも気が抜けないですね、、、
他の教科に関しては、配点は今までと同じで、数学Ⅰ・Aのみ「60分→70分」になったということが、見た目で分かる変化といったところでしょうか。また、全教科に言えることは、対話形式の問題があるということです。問題の内容は今までと変わりませんが、その表現の仕方が少し日常的な視点の対話で描かれています。難しい言葉、知らない言葉などで受験生を動揺させてくることが予想できますが、中身は普通の問題なので、冷静に必要箇所だけ抜き取りましょう。

全体的な対策に関しては、進研模試など、学校で受ける模試で十分だと思います。進研模試など日本全国の受験生が解いている模試については特に、やり直しをすべきです。そこを疎かにしてしまうと、全国で自分だけが解けない問題が存在してしまうかもしれません(少し大袈裟ですが)。余裕があって、もっと共通テスト対策の問題を解きたいと思えば、全国の予備校が出している問題集を買えば良いと思います。様々なパターンの問題に慣れた方がいいですからね。

共通テストとはいえ、解き方の基本は今までのセンター試験と同じです。やはり、二次試験とは違う共通テスト(センター試験)用の解き方があります。
数学については対策するかしないかで特に差が出ます。数学が得意な人ほど、対策を怠りがちですが、そのままでは本番に足元を救われかねません。勉強の方法ですが、数学に関しては、時間を意識すること、時短できる公式を暗記すること、が重要です。個人的には後者が重要だと思います。なぜなら、共通テストは時間との戦いだからです。
例えば、数学Ⅱの関数の問題で関数で囲まれた部分の面積を求める問題があります。その問題は、普通の積分計算で解こうとするとかなりの時間を要します。が、時短の公式(6分の1公式など、)を覚えておくと、かなり時間が節約できます。数学で暗記するなんてことは今まであまりなかったかもしれませんが、今回に関しては、共通テストで高得点を目指す人なら暗記が絶対条件とも言えると思います。割り切って暗記しましょう。問題を早く解き切ることに越したことはありません。それでも数学は時間が足りないことが多いですが。。
また、配点が増えたリスニングですが、苦手な人は必ず対策が必要です。勉強法については、残りの期間を考えると、毎日30分でもリスニングテストの時間をとるのが、一番得点が望める方法だと思います。俗に言う耳を慣らすという方法ですが、直前の1、2ヶ月からでもかなり効果は出ます。音源については各予備校の模試やセンター試験の本試験、再試験が良いと思います。もちろん、普段の英文を音読することでも対策になります。基本的には頭の中で読めるスピードでなければ、英文は理解しづらいので、ここで速読の練習もしておくと二次試験でも活きると思います。
国語、理科、地歴もマーク系の演習をひたすらするといいです。国語は、前回のブログを見ていただければと思います。理科、地歴はマーク式では、知識が物を言う教科ですので、マークの形式に慣れつつ、間違えたところを切り取ってノートにまとめて、1週間に1度見直すようにすると良いです。
人それぞれ苦手な科目得意な科目があるとは思いますが、共通テストまでの勉強で大切なのはバランスです。苦手だからといって避けたり、反対に時間を使いすぎたり、といったことでは全体の得点アップにはつながりません。得意な教科もバランスよく時間をかけないと、本番で足を引っ張ってしまうと言うことはよくあります。一度、得意不得意好き嫌いを取り払って、バランスよく勉強すると良いと思います。(例えば、毎日共通テストの配点を100で割った時間は最低でもする!残りは好きな勉強をする!など、)
学校との兼ね合いもあると思うので、できない時もあるとは思いますが、意識するだけでバランスは取れます。是非残りの期間も頑張ってください。