私が実践した勉強法
こんにちは!敷戸校の米澤と申します。今回は高3生や、現在高校で勉強を頑張っておられる高1、2年生に向けて、大学受験の勉強をする際に知っていてほしいこと、そして高3生に対しては今やっておいてほしいことを書いていこうと思います。文章の最後に高3生が今やるべきことを書いております。志望校のレベルによって勉強法は変わることはないので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
(注意)大変申し訳ありませんが、私はセンター試験時代の受験生なので、今の共通テストとは少し異なる点があるかもしれません。また、自身は理系の物理化学地理選択のため、その他の範囲は学習しておりません。よって自身が受験した科目に沿ってお話させていただきます。また、大変長い文章になることが予想されます。自身が必要だと思った部分だけを読んでいただいても構いません。
(勉強法について)
私自身、勉強法というのは、人それぞれで自分にあった勉強法を、勉強しながら探していくものだと思います。それが正しいかどうかは模試などで確認し、適宜修正していく必要があります。実際、この勉強法が正しかったと分かるのは、自分が志望校に合格したときです。つまり、自分を信じながら勉強するしかありません(不安はつきものです)。言い換えると、正しい勉強法や絶対伸びる勉強法などというものはなく、自分にあった勉強法が自分のなかで正しいわけです。
ただ、大学受験のための勉強法を考える際、どのように勉強を進めていけばいいのか分からなくなることがあります。その解決策の一つとして、それぞれの科目がどのように構成されているかを分析することが挙げられます。私も受験生の時、自分なりに分析しました。なので、今回はあくまでも私がどのようにそれぞれの科目を分析し、そしてどのように勉強を進めていったのかを書いていきます。
何度も言いますが、勉強法に正解などありませんので、参考程度に。国数英理社の順に書いていきます。
<国語(センター試験のみ)>
国語はご存知の通り、評論、小説、古文、漢文の4つに分けて構成されています。
評論→解き方は人それぞれです。選択肢を吟味する解き方や、感覚で解く人もいました。私は、とにかく過去問を解いて答え合わせだけでなく、どうしてこの選択肢はダメでこれは正解なのかというのを分析しながら進めていきました。迷ったら国語の先生に聞くことは重要だと思います。
小説→同上
古文→古文は古文単語、文法、そして和歌など様々な知識が必要となる科目です。知識ということもあって暗記科目と思われがちですが、慣れが必要なので、問題をある程度こなし、一つ一つの文章を大切に分析しながら勉強を進めていくと点数が上がりました。
漢文→構文をはじめ、漢詩など古文同様、さまざまな問題が出題されます。古文と同様の対策をしました。
古文と漢文に共通していえることは、同じ文章を何度も読み直す、つまり復習を何度も繰り返すことが重要だと思います。なぜなら、文章にはたくさんの構文や単語が含まれており、文章一つで多くの知識を得られ、また記憶に結び付きやすいからです。ぜひ、一つ一つの文章を大切にしてください。
<数学(センター+2次試験)>
数学を勉強する上で最も大切なのは、理解することだと考えています。よって、まず教科書に書いてある内容を、公式の導出を含め理解しましょう。そうすることで、数学で用いられる公式の使い方を学ぶことができます。ただ、この数学という科目が難しいのはここからで、基礎と応用の間にとんでもない差があります。
そのため、これを埋めるために必要なのは、頻出問題を理解して、自力で解けるようになることです。どんな問題集でも構いませんが、まず頻出問題や重要問題をやってみてください。
そして、それを終えると、次は応用問題(入試問題など)です。なぜ応用問題が難しいのか、それは先ほど覚えた問題が複合されていたりするからです。よって、基礎がしっかり固められている必要があります。
これらを、それぞれの分野(確率や数列など、、)において実践していました。自分はその後、これらの応用問題を何周も解き、解法を身に着けました。ただ、分野によっては癖のあるものもあります。知らないものに出会った際は、その問題を先述のように繰り返し解いて身に着ける必要があります。多くの問題を解く必要があり、時間のかかる科目なので積極的にしましょう。
(私がセンター試験を受験する際、対策の一つとして裏技のような公式を暗記していました。実際、そのようなものが取り上げられた参考書もありますので、おすすめはしませんが万が一の場合に役に立つかもしれません。)
英語
この教科は主に、文法、長文、英作文の問題が出題されます。私が実践したのは、英語の勉強を、英単語、文法語法、構文、長文、そして英作文の5つに分けて勉強しました。
文法問題は、英単語と文法語法を勉強することで対策し、長文問題は、英単語と文法語法と構文を覚えたうえで対策をしていました。英作文はとにかくたくさん書くといいと思います。この教科ではたくさんの長文を読んだらできるようになると思われがちですが、意外とそういうわけではなく、きちんと一つ一つの文章で使われている構文や文法を理解しながら学習するほうが伸びやすいです。なので、ここでも、一つ一つの文章を大切にしましょう。ちなみに、単語帳や文法書、構文の問題集や長文問題集はなんでもいいです。
(難関私大を受ける人へ:文法はとても難しい問題が多数出題されます。それ用の対策をすることをお勧めします。)
Point 単語を覚える際、単語と訳を一対一で覚えるのではなく、一つ一つの単語のイメージを頭に形成していくほうが、長文の速読の役に立ちます。また単語の語幹(語源)を調べながら学習したほうが覚えやすかったです。この学習法をすると、文中で自身の知らない単語が出てきた際、その単語の意味を推測できるようになります。
<物理>
この教科は数学と似ていますが、大きく違うところは基本問題と応用問題の間にあまり大きな差がないことです(超難関大除く)。なので、教科書をきちんと理解したうえで、一つの問題集を、答えを覚えるくらいまですると伸びました。ただ超難関大を受ける人は、教科書をしっかり読み、内容を深く理解し、難関大頻出問題(これらの問題を多く取り扱った問題集などもあります)を自力でできるようになるといいと思います。
<化学>
この科目はとにかく教科書を深く読んで、化学の概念を理解し、しっかり覚えることが重要です。これらのステップをきちんとして、どんな問題集でもいいので、何回も問題を解くと点は自然に伸びると思います。ちなみに、イメージとして理論化学は理解、無機化学は少しの理解と暗記、有機化学は理解と暗記だと思います。
<地理>
系統と地誌の二つに分かれます。どちらもきちんと理解と暗記をすれば点につながるのではないでしょうか。
以上にあげた通りですが、9月以降の高3生は上記のようなことをする時間はありません。科目ごとに今からしたほうがいいのではないかという事を挙げていきます。
<国語>
知識はだいぶついてきた時期なのではないでしょうか。模試などできちんと抜けを発見し、すぐに埋めて下さい。ただ時間を大きく振るのはまだ早いです。少しずつ過去問や対策問題を解いていきましょう。11月頃から力を入れました。
<数学>
苦手分野は夏に片付きましたか?まだという人は過去の自分を悔やみつつ、早急に対策しましょう。遅れをとりつつあるかもしれません。しっかり片付いたという人で二次試験に数学がある人は11月頃から共通テスト対策に移行すると思うので、とりあえず今のところ完成させましょう。ただ、焦る必要もなく、共通テスト後の1か月は、私大をたくさん受けない限り時間は意外とあります。私大をたくさん受ける人は、頑張りましょう。
<英語>
英単語は引き続き覚えましょう。長文一つ一つを大切にし、密度の高い勉強をする必要があります。志望校に英作文がどれくらい出るかは、把握していると思われますが、出題されるという人は、自主的に添削してもらう必要があります。また英語が伸び悩んでいる人は、自分の点の落としやすいところを見つけ、埋める必要があります。苦手部分をしっかり分析し、対策を進めていきましょう。
<理科>
引き続き勉強頑張りましょう。この時期だからこれをしたほうがいいなどはないと思います。
地理も同様です。
大変長くなりましたが、この内容が少しでもみなさまのお力になれれば幸いです。みなさまの輝かしい未来を心より願っております。
追記
共通テストは時間がシビアな科目がいくつかあります。自分からそれに気づき対策することをお勧めします。各予備校から出ているバックは12月ころで力試し程度にすると効果があると思います。もう模試の点数に振り回される時期ではありません。合格判定で一喜一憂しないように。共通テスト対策は11月から本腰を、それまでに2次対策を完成させましょう。とにかく復習をたくさんして、同じミスをしないように。